先ず、十勝毎日新聞の記事の続きを紹介します。
1.平成11年10月19日 芽室 「南保育園」廃止 行政改革の一環
「認可」2カ所に統合
2.平成11年10月27日 人気幼稚園で入園戦争 少子化の中、3歳児中心に殺到 徹夜で順番待ちも 3.平成11年11月13日 豊頃 二宮、統内のへき地保育所 茂岩へ統合
4.平成11年11月17日 芽室南保育園父母の会 「かわら版」で経過説明 「多くの町民が考えて」 5.平成11年11月30日 来年度統合の豊頃統内へき地保育所
23年間ありがとう 最後の保育発表会
6.平成11年12月01日 音更郵便局 「年賀状届けてね」 町内の保育所、幼稚園ドラえもんポストに投函
「人気幼稚園で入園戦争」と見出しを打った記事が物語るように、帯広市内の15の幼稚園は園児数の確保にしのぎを削る状況がありました。15園で定員を充足しているのはたった3園です。その中に帯広の森幼稚園もつつじが丘幼稚園も入ってはいません。帯広の森は、220人の定員に対して189人です。つつじが丘は、240人に対して184人です。とても、人気幼稚園の仲間入りを目標にあげるような実態ではなかったのです。
その状況にあっても、一つの光が見えていたのは「3歳児保育」への対応でした。平成10年頃はまだ2年保育が主流だったのですが、同じステージでの競争では戦い切れないと判断し葵学園は、3歳児クラスの充実に力を入れてきたのです。先ず、年少1クラスの定員を15人とし2クラスで30人の園児を確保するためにはどうしたらいいかを職員間で検討してもらいます。必ず、3歳児15人を一人の先生では無理だと回答が返ってきます。ならば、年中クラスは1クラス25人です。それを超えた場合は補助教員を一人つけることになっていたのですが、3歳児クラスは15人に担任と副担任を配置することにしたのです。
すると、学園全体で年少4クラスになりますが、平成10年の66人、11年は78人と結果を出してきたのです。もちろん、保育の中身が伴っての話ですが、みんなで取り組んだ成果にみんなで喜んだのでした。
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