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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長

第13楽章 ー昭和42年の新聞記事から 2ー

 「幼稚園教育百年史」によれば、文部省は42年に幼稚園教育課程研究推進校を期間は1年ですが全国で46園指定しています。46園の詳しい内容は分かりませんが、いよいよ国も本格的に幼児教育の普及に取り組み出したのです。その根拠は次の具体例に求めることができます。

 ○幼稚園教育指導者講座を栃木県、大阪府、熊本県で各三日間開催。
 ○幼稚園教育課程都道府県研究集会及び同研究者発表会を初めて開催し、
  その後の毎年開催につなげる。
 ○私立幼稚園施設整備補助の制度を創設。
 ○幼稚園教員養成課程を昭和41年の岡山大学、徳島大学、香川大学、
  福岡教育大学に続き、東京学芸大学、三重大学、京都教育大学、大阪
  教育大学に開設。これにより全国の八国立大学に幼稚園教員養成課程
  を開設したことになる。
 ○更には、既に教員養成学部設置済みの国立大学の茨木大学、福井大学、
  信州大学、鳥取大学、宮崎大学に附属幼稚園を開設。
 ○文部省初等教育課程に幼稚園専任の教科調査官を配置。

等々、まだまだ北海道へその余波は弱いものの幼児教育の風は急速に吹き始めたと言えます。

昭和42年7月11日付 十勝日報の記事

昭和42年12月5日付 十勝日報の記事
 この年「帯広教育史」を見る範囲では幼児教育に特筆する大きな出来事はありませんが、市内で唯一の私立中学校、大谷中学校が閉校しています。その他に記録留めるとすれば、北海道では青少年憲章を作っていますし、帯広市では勤労青少年ホームを開館しています。

 その中にあって十勝日報は、葵幼稚園のこどもたち100人が“玉ひろい”“樽ころがし”“玉入れ”などの競技に興じる運動会や、幼稚園の創立3周年を祝う歌と遊戯の会を大然寺の本堂を会場に開催したことを報じています。また、手元資料によれば、帯広東幼稚園は入園者の増加に対応するためマイクロバスを購入して園時の送迎を始めたのが昭和42年であるとなっています。

 帯広の幼児教育は間違いなく動き始めたのです。


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